モリヤマの創業者、森山金蔵が京都で友禅の蒸熱処理および水洗加工の繊維工業に携わっていたのは大正末期のこと。
昭和に入りナイロンが発明されると横浜スカーフの好況を機に金蔵は良質な水を求め移り住んだ横浜上星川で独立を果たし、これが我々モリヤマのスタートとなりました。
やがて第二次世界大戦の激化とともに軍事産業が盛んとなる一方で捺染の需要は減少し、働き手であった大人たちも戦争に動員されることで難しい局面を迎えましたが、昭和20年の終戦後は、進駐軍の土産物としてスカーフ・ハンカチなどが売られるようになり、捺染や捺染の後処理である蒸し・水洗の仕事も活況を取り戻し、昭和29年の「森山捺染株式会社」設立に至りました。